高価なほど美しい?胡蝶蘭と価格の関係

高級花の代表とも言える胡蝶蘭は高級なものになると数十万円のものもあります。それだけの価値がある美しさなのは事実ですが、高価であれば美しいと決まっているわけではありません。胡蝶蘭の価格には美しさ以外の要素も絡んできます。胡蝶蘭と価格の関係を知って贈る際の参考にしてください。

 

胡蝶蘭の価格と美しさの関係

 

高級な花の代表として知られる胡蝶蘭ですが、同じ胡蝶蘭でも価格はピンキリです。安いものなら1万円程度で購入できますが購入なものになると数十万円もするほど幅広い価格帯で販売されているのが胡蝶蘭の特徴です。単純に考えれば高価な胡蝶蘭ほど美しいと思えますが本当に価格と美しさはが関係しているのでしょうか。

一般論で言えば高価な胡蝶蘭ほど見た目も美しいというのはある程度事実です。高価な胡蝶蘭にはそれだけの価格を付けられる理由がきちんと存在します。他の花と比べても飛び抜けて高いのはそれだけの価値があると多くの人が認めているからです。もし価格に不破沢しい美しさがないと消費者が判断すれば高価な胡蝶蘭は全く売れずに市場から淘汰されてしまうはずですが、現実に数十万円する胡蝶蘭は市場で取引されている人気商品です。その事実だけを見ても価格と花の美しさが強く関係している事がわかります。

高価な胡蝶蘭ほど美しい、というのは事実ですがそれほど単純な話ではありません。というのも胡蝶蘭の価格は単純に美しさだけで決まるものではないからです。胡蝶蘭の価格決定において美しさはは最も大きな要素ですが全てではなく、それ以外の要素も強く影響します。中には美しさはそれほどではなくても高い価格で取引されている胡蝶欄もあります。価格は美しさを図る一つの尺度ではありますがそれだけで判断するのは間違いです。

 

胡蝶蘭の価格は希少性で変化する

 

胡蝶蘭の価格に強く影響するのが品種の希少性です。胡蝶蘭とひとくちにいっても品種はさまざまです。花の数や大きさ、色などは品種ごとに全く個性が異なるため品種によって取引価格は大きく変わります。似たような美しさでも希少な品種の胡蝶蘭になると価格が数倍に跳ね上がることは珍しくありません。希少性に価値を見出して贈るのであれば珍しい品種の胡蝶蘭を選ぶのもいいですが、美しさを優先するなら価格だけで判断するのではなく自分の目で見て確認することが重要になります。

胡蝶蘭の価格を左右する大きな要素のひとつが花の状態です。胡蝶蘭の美しさが楽しめるのは花が咲いている間だけです。花が散ってしまえば美しさを楽しむ飾りとしての機能は失われてしまいます。きちんと手入れをすれば年を越して来年もまた美しい花を楽しめますが、贈り物の価値としては届いてからどれだけの期間美しい花が咲き続けるのかが強く影響します。
開花直前もしくは開花から間がない胡蝶蘭ほど贈られてから花が咲いている期間も長くなるため価格も高価になります。胡蝶蘭は花持ちがよく品種にもよりますが長いものだと3カ月近くも美しい花が咲き続けます。長く楽しめるのも胡蝶蘭が贈り物として選ばれる理由なのですが、市場には咲いてから時間が経過し散る寸前の胡蝶蘭も取引されています。そのような胡蝶蘭は見た目の美しさに比べて割安な価格で取引されています。花持ちは当然限られますがそのことをわかった上で購入するのであれば高価でなくても美しい胡蝶蘭がてにはいります。残りの期間が1週間しか無い胡蝶蘭でも会期一週間の展示会に飾るのであれば十分です。限られた予算でどうしても美しい胡蝶蘭を贈りたいのであれば花持ちの短いものも選択肢として候補に上がります。

胡蝶蘭は本数が多いほど効果になります。1本立ちと6本立ちでは価格が10倍近く変わります。本数が多いほど見た目は豪華ですが美しいと感じるかどうかは人それぞれです。飾る場所や贈る目的によっては本数の多い豪華な胡蝶蘭よりも控えめな胡蝶蘭のほうがふさわしく美しく飾れることもあります。豪華さと美しさはイコールではありません。価格だけで判断するのではなく、贈る相手のことを考えてふさわしい美しさを備えた胡蝶蘭を選びましょう。